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アーティスト・イン・レジデンス

ゆいぽーとアーティスト・イン・レジデンス 招聘プログラム2025秋季 成果発表展

メイン写真:ゆいぽーとアーティスト・イン・レジデンス 招聘プログラム2025秋季 成果発表展
開催日
2025-11-15(土)〜2025-11-26(水)
時 間
10:00~19:00
場 所
1階 工房・ギャラリー
参加費
観覧無料
添付資料
ゆいぽーとアーティスト・イン・レジデンス
招聘プログラム2025秋季 成果発表展

ゆいぽーとでは、滞在型の創作活動を行う芸術家等を国内外から募集、支援することで、創造性に富んだ人材が集まりやすい環境づくりを進め、新潟市の魅力を国内外に発信することと共に、滞在する芸術家等と市民が交流することで地域の自然や歴史、文化の魅力を再発見し、地域の誇りづくりや愛着づくりにつなげることを目的に、アーティスト・イン・レジデンス事業を実施しています。
2025年9月から11月にかけて実施した「招聘プログラム2025 秋季」では、異なる分野で活動する2名のアーティストがゆいぽーとで滞在制作を行いました。
本展では、滞在アーティストの深澤孝史(日本)、ダナイ・コツァキ(ギリシャ)による約3ヶ月にわたるリサーチ活動および作品制作の成果を発表します。
県外・国外から訪れた2名のアーティストによる表現とその活動の成果を、ぜひ会場でご覧ください。

【開催概要】
日程|2025年11月15日(土)~26日(水) ※休館日:11月17日(月)
 ▶深澤 孝史:11月15日(土)~24日(月祝)
 ▶ダナイ・コツァキ:11月20日(木)~26日(水)
時間|10:00~19:00
※深澤作品は約60分の映像作品のため、ご鑑賞の際はお時間に余裕をもってお越しください。
会場|ゆいぽーと 工房・ギャラリー(1階)
観覧料|無料

※駐車場の台数に限りがございます。お越しの際はできるだけ公共交通機関をご利用ください。

【主催・お問い合わせ】
ゆいぽーと(新潟市芸術創造村・国際青少年センター)
電話|025-201-7530
開館時間|9:00~21:30
深澤 孝史 Takafumi Fukasawa
山梨県出身・北海道在住
ジャンル|美術
滞在期間|2025年9月1日(月)~11月27日(木)
ウェブサイト▶ https://fukasawatakafumi.net/

<プロフィール>
1984年山梨県生まれ、北海道在住。誰かの生に参加することを軸にプロジェクトを制作している。
現在茨城県取手市にて「とくいの銀行」(取手アートプロジェクト)、新潟県津南町秋山郷にて「アケヤマ̶秋山郷立大赤沢小学校ー」(大地の芸術祭)を展開中。

<滞在制作について>
「온화함(やわらぎ)」「佐渡、もう一つの世界遺産」
今回私は、佐渡鉱山で唄われてきた金堀節(やわらぎ)を朝鮮語に翻訳して唄う「온화함」という作品と、佐渡鉱山の朝鮮人強制労働問題に取り組んできた人たちのお話をまとめた記録映像「佐渡 もう一つの世界遺産」を発表します。
1991年に朝鮮人鉱山労働者の名簿が見つかり、佐渡と新潟の人を中心に調査活動が始まり、直接韓国へ向かい当事者を確認、佐渡に招請するなどの交流をしてきました。2024 年に「佐渡島(さど)の金山」として世界文化遺産登録されましたが、江戸期に限られており、近代以降の開発や植民地主義の歴史などは含まれていません。むしろ世界遺産の理念に則っているのは、忘れ去られつつある朝鮮人労働の問題を主体的に究明しようとした彼らの平和活動こそ世界遺産にふさわしいのではないでしょうか。

[関連イベント]
深澤孝史トークイベント「再び分断する世界の中で佐渡のもう一つの世界遺産を考える」
滞在アーティストの深澤孝史が期間中追った、2024 年の佐渡の世界文化遺産登録の裏で覆い隠されつつある日本の植民地政策や朝鮮人労働、民俗、文化など多岐にわたる佐渡に関わる人々が積み上げてきた歴史を話題にしながら、これからの私たちの表現について話していきたいと思います。

日 程|2025年11月16日(日) 14:00~16:00
会 場|ゆいぽーと
ゲスト|藤石貴代(新潟大学人文学部 准教授)
    小川 弘幸(ゆいぽーと統括ディレクター、さどの島銀河芸術祭 アドバイザー)
参加費|無料(申込不要、定員20名程度)
写真2:ゆいぽーとアーティスト・イン・レジデンス 招聘プログラム2025秋季 成果発表展
写真3:ゆいぽーとアーティスト・イン・レジデンス 招聘プログラム2025秋季 成果発表展
ダナイ・コツァキ Danai Kotsaki
ギリシャ出身・在住
ジャンル|彫刻、インスタレーション、陶芸、ガラスアート、バイオアート、ミクスドメディア
滞在期間|2025年9月4日(木)~11月29日(月)
ウェブサイト▶ https://vimeo.com/danai

<プロフィール>
ギリシャ生まれ、在住。彫刻や陶芸、バイオアート、インスタレーションなど多様な手法を用いて、有機的素材と工業的素材が融合した作品を制作している。
近年は、「水」を重要な要素として扱い、それを普遍的な象徴、神話や伝承、文化的信仰を運ぶ存在として表現している。また、ミクロとマクロ、「空間の中の空間」という概念に注目し、時に生きたシステムや微小な生態系を取り入れながら制作している。
科学的なリサーチや伝統的な工芸技術にも着想を得ながら、「共生」「適応」「自然とのつながり」「記憶」といったテーマを反映した彫刻的空間を創り出す。

<滞在制作について>
《Breathescapes》 液体、空気、光のなかで育まれる、微小生息域の庭
素材が互いに絡み合い、呼吸するように響き合うことで、小さな生態系が立ち上がる。苔、水、ガラス、銅、陶が、均衡と循環の繊細な風景を形成する。これらの“生きた彫刻” は、静と変化のあいだに存在し、相互に作用し合う関係性を浮かび上がらせながら、常に動き続けていながらも、静かで儚い世界を示す。
それぞれの作品は、物質と植物、そして自然の要素が共存する小さな生息環境、ひとつの小宇宙である。これらは共に、共生の風景を構成し、「観る」「立ち止まる」「つながりとして生命を感じる」ことへ招き入れる。この彫刻的な庭は、協働とケアによって育まれる。それぞれの作品は、人と人との間にある相互依存を映し出し、創造そのものを支える、目に見えない循環のつながりへと静かに響き合う。

[関連イベント]
ダナイ・コツァキ アーティスト・トーク
滞在アーティストのダナイ・コツァキが、これまでの活動や今回新潟で取り組んだ滞在制作プランについてお話します。(※英語から日本語への通訳あり)

日 程|2025年11月22日(土) 14:00~15:30
会 場|ゆいぽーと
参加費|無料(申込不要、定員20名程度)
LINE@ID:iiq2166d
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