Artist in Residence
アーティスト・イン・レジデンスとは、各種の創作活動を行う芸術家等が、招聘などにより一定期間ある土地に滞在し、
様々な交流を通して作品制作やそれに伴うリサーチ活動などを行うプログラムです。
ゆいぽーとでは、公募によって選出された芸術家等 を招聘し、長期滞在を支援する「招聘プログラム」と、
新進の芸術家等の短期滞在活動を支援する「自主活動プログラム」の2つのプログラムを行います。
2022年2月12日 2022年4月~6月「招聘プログラム2022春季」の情報を公開しました。
招聘プログラム2022春季
榎本浩子 Hiroko ENOMOTO
photo by Sawako Kanai
<プロフィール>
群馬県生まれ。弱さと豊かさ、ケアとキュア、身近に関わりのあるひきこもりや心の病について模索しながら傷を修復するための制作と活動をしている。「群馬青年ビエンナーレ2015」大賞受賞。主な展覧会に「River to River 川のほとりのアートフェス」(前橋市、2021)、「The course of true love never did run smooth」(2019年、EUKARYOTE)、「ソウウレシ」(2019年、旧本間酒造)など。
<滞在制作プランについて>
豊かな自然に恵まれた新潟の土地の庭や植物を通して日々の暮らしのなかの豊かさや個々が抱える小さな不安や悩みからケアとキュア、精神的、身体的な修復についてリサーチを行い、滞在中に採取した植物などを使いインスタレーションなどの制作を行う。

《受けとめきれない》2019年
photo by Shinya Kigure
ルカ・レグリーズ Lucas LEGLISE
credit Mana Kikuta
<プロフィール>
1992 年 シャロン・シュル・ソーヌ( フランス) 生まれ。2021 年より東京に拠点を移す。パリ国立高等美術学校卒業。写真の様々な技法や、イメージを作り出す 歴史的な側面を探求し、世界とその表象の関係について問いかける作品を製作。
[近年の主な展示]
Jeune・Création/2021年/フランス、スパイラル/2019 年/東京、北京OCAT インスティテュート/2019年/ 中国、フォト・サンジェルマン/2018年/フランス、サロン・ドゥ・モントルージュ/2018年/フランス、つくば美術館/2017 年/茨城
<滞在制作プランについて>
今回のプロジェクトでは、新潟の海藻と美しい海岸の風景に注目する。
1990年代後半、アメリカのロチェスター大学では、モノクロ写真で使用される現像液を藻類に含まれるフェノール類で代用できることが研究された。この地域で育まれた海藻で作る溶液を使って、大判カメラによって撮影された海岸の風景写真を現像するこのプロジェクトでは、海藻の新しい利用法や、海を取り巻く環境との関係を考える出発点となる。

Kombu at Cape Erimo, Photographs of Japanese Algae, Lucas Leglise