イ・ガセイ(易 雅静)
1990年中国広西生まれ。2018年多摩美術大学大学院修士課程環境デザイン学科修了。インスタレーション、平面、映像を中心に作品を展開し、これまで数々の展示を開催している。主な展覧会として、2019年「SICF20」(東京Spiral)、2019年個展「内なる風景 -無を満たす-」(東京弘重ギャラリー)、2021年個展「内なる風景」(中国寧波明写館meisyakan)、2023年個展「一片の荒野を無駄に幻想する」(中国北京太和芸術空間)、2024年個展「微かな痕跡」(横浜BankART KAIKO)。
ウェブサイト ▶
www.yi-yajing.com
<滞在制作プラン>
樹脂や接着剤などの素材を用いて、木のテーブルや公園の松の木の模様をラッピングシートに写し、無機物しか存在しない風景を営んでみた。ここでは、動物の攻撃性や植物の成長性、生物の鮮やかさが見られない。しかしこれらの素材は、生命の他の形として継続しているかもしれない。私はこの生命力を作品に反映させたい。新潟の公園や道路景観、住宅地の庭などを調査·記録し、その中に潜んでいる自然の断片情報を抽出して作品に取り入れる。新潟における人工物と都市景観、自然の隠れた関係を探りたい。