「つぎつぎきんつぎ」とは2009年の第１回新潟市「水と土の芸術祭」で発表されたアーティスト岸本真之さんによるインスタレーション作品です。市民から寄せられた家庭で不要になった食器などの陶磁器類を金継ぎの技法を模して繋ぎ合わせ現地制作されました。はじめての芸術祭を盛り上げる象徴的な存在となり、その後の芸術祭でも天寿園などで展示され、日用品が美しい作品に姿を変え、場を作る面白さを私たちに教えてくれました。この度、最後の展示を芸術祭にゆかりあるゆいぽーとで行います。

～岸本さんからメッセージ～
みずつちで初めて制作された「つぎつぎきんつぎ」は、瀬戸内国際芸術祭や台湾での芸術祭等でも制作しましたが、現在纏まった形で残っているのは新潟市でのみです。残念ながら今回保管期間終了となり、もう一度この作品の生まれた新潟でお披露目をし、作品としての役割を全うさせたい想いです。 展示後は廃棄処分になりますので、もし部分的になど作品をお持ち帰りになりたい方がいらっしゃればお譲りしたいと考えております。 国内外で行われている期間限定の芸術祭などでの作品の多くは、展示期間が終了すると同時に役割を終え、ほとんどの場合が解体、廃棄などの処分がなされますが、このように永く保管していただくことは稀で、制作者としても大変嬉しく心より感謝いたします。 是非とも「つぎつぎきんつぎ」の最初の目撃者の皆さん、最後の目撃者にもなって下さい！

＝＝＝開催概要＝＝＝
会期｜2024年6月4日(火)～23(日) 9:00～21:30 （最終日15:00まで）
会場｜水と土の文化ギャラリー（2階）
入場無料

【主催】新潟市芸術創造村・国際青少年センター（ゆいぽーと）＋つぎつぎきんつぎ2024実行委員会
【指定管理者】環境をサポートする株式会社きらめき