マリーナ・グムジ&グレゴル・ボジッチ Marina GUMZI & Gregor BOZIC
スロベニア共和国出身・在住
ジャンル|映画、現代アート、リサーチ
滞在期間|2024年9月23日(月祝)~11月30日(土)/69日間
ウェブサイト▶
www.nosorogi.com
<プロフィール>
マリーナとグレゴルは、2000年代初めに映画演劇アカデミーの学生だった頃からコラボレーションを続けている。彼らの映画では、自然と超自然のあいまいな境界をたびたび探求し、記憶、夢、想像力の領域を掘り下げている。2023年の「なら国際映画祭」で審査員賞を受賞したデビュー作『栗の森のものがたり(原題:STORIES FROM THE CHESTNUT WOODS)』が、日本全国で配給、上映された。
マリーナ・グムジ:リュブリャナ(スロベニア)、ベルリン(ドイツ)、パリ(フランス)でドラマトゥルギーと映画製作を学ぶ。リュブリャナを拠点とするリサーチ&映画制作スタジオ「NOSOROGI」の代表を務めており、プロデューサーと脚本家の役割を行き来している。手がけた作品は、世界中の著名な国際映画祭やアートスペースで上映されている。
グレゴル・ボジッチ:リュブリャナ(スロベニア)、ベルリン(ドイツ)、フランス国立現代美術学校ル・フレノワで映画監督を学ぶ。監督や撮影監督を務めた作品は、カンヌ、トロント、ロカルノ、ロッテルダム、マルセイユなどの国際映画祭で入選、受賞している。映画の仕事以外では、地中海の果樹の研究に情熱を注いでいる。
<滞在制作プラン>
新潟での滞在中は、日本を舞台にした新作長編映画の脚本をさらに練り上げることに集中する。私たちの映画制作のアプローチは、本質的にリサーチに基づいており、フィクションと現実の境界を意図的に曖昧にしている。フィールド・リサーチは、それ自体がすでに映画の一部であり、実在する場所を撮影し、探検で出会った人々がしばしば映画に登場する。
この新しいプロジェクトでは、人々が不思議の対象である果物に抱く感情的なつながりを探求している。私たちは、このつながりが人間の想像力と深く結びついていると信じている。そのため、世界中のさまざまな場所、さまざまな時点のさまざまな人々をつなぐ、いくつかのファンタジックな要素を中心に物語を組み立てる予定だ。
この機会を利用して、日本文化における果物の特に象徴的な性質を探る。現地調査では、新潟県やその他の地域の伝統的・現代的な農業や農法に焦点を当て、その土地の特殊性を学び、農家や職人と交流する。これは脚本の信頼性を高め、架空の登場人物の生活を豊かにするユニークな体験を提供するのに役立つでしょう。
新潟での滞在は、自宅での日常生活から解放され、プロジェクトに集中し、創造力と想像力をかき立てる絶え間ない機会となることでしょう。