交わる、つながる、広がる

滞在可能な芸術活動と青少年体験活動ができる港

Homeイベントゆいぽーとアーティスト・イン・レジデンス 招聘プログラム2024秋季 成果発表展

アーティスト・イン・レジデンス

ゆいぽーとアーティスト・イン・レジデンス 招聘プログラム2024秋季 成果発表展

メイン写真:ゆいぽーとアーティスト・イン・レジデンス 招聘プログラム2024秋季 成果発表展
開催日
2024-11-20(水)〜2024-11-28(木)
場 所
1階 工房・ギャラリー
参加費
観覧無料
添付資料
ゆいぽーとアーティスト・イン・レジデンス 招聘プログラム2024秋季 成果発表展
ゆいぽーとでは、滞在型の創作活動を行う芸術家等を国内外から募集、支援することで、創造性に富んだ人材が集まりやすい環境づくりを進め、新潟市の魅力を国内外に発信することと共に、滞在する芸術家等と市民が交流することで地域の自然や歴史、文化の魅力を再発見し、地域の誇りづくりや愛着づくりにつなげることを目的に、アーティスト・イン・レジデンス事業を実施しています。
2024年9月~11月までの滞在となる「招聘プログラム2024秋季」では、2 組の異なる分野のアーティストがゆいぽーとで滞在制作を行いました。マリーナ・グムジ&グレゴル・ボジッチは、日本を舞台にした新作長編映画の製作に向けて、地域の伝統的・現代的な農業や農法を中心にリサーチを行いました。ワレモノとしての陶磁に着目し、あえて壊れやすい作品を制作している宇野湧は、新潟で採取した土を使って平面作品を制作しました。
県外から訪れた2組のアーティストの作品や活動を、ぜひご覧ください。

【開催概要】
日程|2024年11月20日(水)~28日(木) 10:00~19:00
   (休館日:11月25日(月))
会場|ゆいぽーと 工房・ギャラリー(1階)
観覧料|無料
宇野 湧 Yu UNO
大阪府出身・京都府在住
ジャンル|美術
滞在期間|2024年10月1日(火)~11月30日(土)/61日間
インスタグラム▶ @uno.you

<プロフィール>
陶磁土素材の割れや欠けといったわれもの特有の脆さを肯定的に捉えた作品の制作と、その保存方法に着目し作品発表を行っています。あえて破損や経年変化の起こりやすい素材を用いつつ、同時に長期的な視点も持ち合わせ、作品をできるだけ長く保存するための修復作業も行います。
陶磁土素材のわれものと人間との関わり方を再考するきっかけとなる作品を発表することで、ものの存在やものへの触れかた、その遺し方について新たな視座を設け、芸術、歴史、民俗、地理的な歴史に対する提案を行います。

<滞在制作プラン>
阿賀野の庵地焼きにみられる五頭山地の恵みを受けた花崗岩地質や、佐渡島の金鉱山地質から派生した無名異焼き、両地をつなぐ阿賀野川や新潟平野の潟など4つの地を、窯業や工業の視座を以て歴史的背景を踏まえながら調査します。各調査後、可能な箇所で粘土を採取し、作陶し焼成を行います。その後、リサーチ結果と成果物をゆいぽーとで一般公開いたします。市民の方々にご覧いただき、当地の魅力を再発見しつつ、調査地の歴史を後世の人々にも伝えられるように作品の保存を遂行します。

=====

マリーナ・グムジ&グレゴル・ボジッチ Marina GUMZI & Gregor BOZIC
スロベニア共和国出身・在住
ジャンル|映画、現代アート、リサーチ
滞在期間|2024年9月23日(月祝)~11月30日(土)/69日間
ウェブサイト▶ www.nosorogi.com

<プロフィール>
マリーナとグレゴルは、2000年代初めに映画演劇アカデミーの学生だった頃からコラボレーションを続けている。彼らの映画では、自然と超自然のあいまいな境界をたびたび探求し、記憶、夢、想像力の領域を掘り下げている。2020年の「なら国際映画祭」で審査員賞を受賞したデビュー作『栗の森のものがたり(原題:STORIES FROM THE CHESTNUT WOODS)』が、日本全国で配給、上映された。
マリーナ・グムジ:リュブリャナ(スロベニア)、ベルリン(ドイツ)、パリ(フランス)でドラマトゥルギーと映画製作を学ぶ。リュブリャナを拠点とするリサーチ&映画制作スタジオ「NOSOROGI」の代表を務めており、プロデューサーと脚本家の役割を行き来している。手がけた作品は、世界中の著名な国際映画祭やアートスペースで上映されている。
グレゴル・ボジッチ:リュブリャナ(スロベニア)、ベルリン(ドイツ)、フランス国立現代美術学校ル・フレノワで映画監督を学ぶ。監督や撮影監督を務めた作品は、カンヌ、トロント、ロカルノ、ロッテルダム、マルセイユなどの国際映画祭で入選、受賞している。映画の仕事以外では、地中海の果樹の研究に情熱を注いでいる。

<滞在制作プラン>
新潟での滞在中は、日本を舞台にした新作長編映画の脚本をさらに練り上げることに集中する。私たちの映画制作のアプローチは、本質的にリサーチに基づいており、フィクションと現実の境界を意図的に曖昧にしている。フィールド・リサーチは、それ自体がすでに映画の一部であり、実在する場所を撮影し、探検で出会った人々がしばしば映画に登場する。
この新しいプロジェクトでは、人々が不思議の対象である果物に抱く感情的なつながりを探求している。私たちは、このつながりが人間の想像力と深く結びついていると信じている。そのため、世界中のさまざまな場所、さまざまな時点のさまざまな人々をつなぐ、いくつかのファンタジックな要素を中心に物語を組み立てる予定だ。
この機会を利用して、日本文化における果物の特に象徴的な性質を探る。現地調査では、新潟県やその他の地域の伝統的・現代的な農業や農法に焦点を当て、その土地の特殊性を学び、農家や職人と交流する。これは脚本の信頼性を高め、架空の登場人物の生活を豊かにするユニークな体験を提供するのに役立つでしょう。
新潟での滞在は、自宅での日常生活から解放され、プロジェクトに集中し、創造力と想像力をかき立てる絶え間ない機会となることでしょう。
写真2:ゆいぽーとアーティスト・イン・レジデンス 招聘プログラム2024秋季 成果発表展
■関連イベント■

アーツカウンシル新潟 語りの場 vol.37
美術から対話してみる
今回の語りの場は、参加者の方々から美術作品の感想を共有してみます。
グループに分かれてそれぞれ感じたことや考えたことを共有し掘り下げていく対話の場作りを精力的に実践されている樋宮真奈美さんを司会にお迎えします。
鑑賞するのは、ゆいぽーとで行われている芸術家による滞在型の創作活動、アーティスト・イン・レジデンスに現在参加している宇野湧さんの成果発表展です。宇野さんは、陶磁器素材の割れや欠けといったわれもの特有の脆さを肯定的に捉えた作品の制作と、その保存方法に着目し作品発表を行っています。壊れやすさをあえてポジティブに捉えるという発想は、モノづくりやデザイン、建築等に関心のある方には特に刺激になるかもしれません。
対話の場から生まれる新たな視点と交流をお楽しみください。

【開催概要】
11月24日(日) 10:00~12:00
会場|ゆいぽーと 1階 工房・ギャラリー
定員|15名程度
料金|参加無料、要事前申し込み
ゲスト司会|樋宮真奈美(対話型鑑賞ファシリテーター、21世紀型教育を考える会にいがた)
詳細・申込|アーツカウンシル新潟のウェブサイトより詳細のご確認、お申し込みをお願いします。


新潟・市民映画館シネ・ウインド【クレプスキュールフィルム特集】
映画「栗の森のものがたり」上映(全3回)
ゆいぽーとに現在滞在しているスロベニアのアーティスト、マリーナ・グムジ&グレゴル・ボジッチの長編デビュー作映画「栗の森のものがたり(原題:STORIES FROM THE CHESTNUT WOODS)」が、万代シティにある新潟・市民映画館シネ・ウインドで上映されます。
民話やチェーホフの短編小説などから着想を得て人生の機微を幻想的に描いた本作は、2020年の「なら国際映画祭2020」にて審査員特別賞を受賞、その後、アカデミー国際長編映画賞スロベニア代表に選出されました。
新潟の映画館では初上映となりますので、この機会にぜひご覧ください。

【開催概要】
11月25日(月) 15:00~16:30
11月28日(木) 12:45~14:15
12月 1日(日) 11:55~13:25
※12/1(日)のみ上映後、脚本家兼プロデューサーのマリーナ・グムジによるトークあり
会場|新潟・市民映画館シネ・ウインド(新潟市中央区八千代2-1-1)
料金|大人1,900円/学生(大学生・専門学生 )1,300円/小人(3歳~高校生)1,000円/シニア(60歳以上)1,300円/障害者・療育手帳等を提示の方、介助の方(1名)1,300円
▶ 新潟・市民映画館シネ・ウインドウェブサイト|https://www.cinewind.com/movie/36906/
▶ 映画「栗の森のものがたり」公式サイト|https://chestnut.crepuscule-films.com/
LINE@ID:iiq2166d
友だち追加


ページ先頭