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お知らせ

アーティスト・イン・レジデンス「自主活動プログラム2024夏季」及び「招聘プログラム2024秋季」の滞在アーティストが決定しました!

2024-06-28

ゆいぽーとでは、滞在型の創作活動を行う芸術家等を国内外から募集、支援することで、創造性に富んだ人材が集まりやすい環境づくりを進め、新潟市の魅力を国内外に発信することと共に、滞在する芸術家等と市民が交流することで地域の自然や歴史、文化の魅力を再発見し、地域の誇りづくりや愛着づくりにつなげることを目的に、アーティスト・イン・レジデンス事業を実施しています。

この度、「自主活動プログラム2024夏季」及び「招聘プログラム2024秋季」の滞在アーティストが決定いたしましたのでお知らせいたします。
プログラム期間中、ワークショップ等の交流イベントを開催しますので、ぜひお気軽にご参加ください。(内容は決定次第イベントページへアップ致します。詳細はイベントページをご確認ください。)


■ 自主活動プログラム2024夏季

ジェイ・ウー Jiaying Wu
中国出身・ドイツ在住
ジャンル|水墨画、参加型アート、インスタレーション
滞在期間|2024年7月14日(日)~8月12日(月)/30日間
Website

<プロフィール>
ベルリンを拠点に活動するアーティスト、詩人。中国でビジュアル・コミュニケーションの学士号とパブリック・アート・デザインの修士号を取得。2009年から2010年までドイツ・ハンブルグのデザイン・ファクトリー・インターナショナルの交換留学生、2011年から2013年まで上海電影芸術学院の講師を務めた。2018年、ベルリン芸術大学で2度目のアート・イン・コンテクスト修士課程を修了。
彼女のサイトスペシフィックな作品は、見ること、経験すること、知覚すること、表現することに焦点を当て、人と自然のつながりを育む。中国の伝統とヨーロッパの文脈を融合させることで、文化の架け橋となっている。

<滞在制作プラン>
水は生命の起源、天然資源、人類の文明、外交関係、国境において重要な役割を果たしている。それは時間と歴史を運ぶ。ジェイ・ウーは、愛と恐れと尊敬に彩られた水との深いつながりを持っている。滞在期間中、自由な水墨画を通して、日本海、新潟の信濃川、阿賀野川のユニークさを探求することに取り組む。
墨や米紙といった伝統的な素材を使い、水面に直接現代アート作品を制作する。この方法は自由を体現し、自然に対するコントロールを拒絶するもので、彼女の芸術的アイデンティティの中心をなすものである。
彼女は、水から、そして水を使った作品を創作することで、新潟市の人々の感性を豊かにすることを目指している。新潟の水害の歴史によって水と深く複雑な関係を共有する市民との意見交換を待ち望んでいる。彼女は市民に話を聞き、アトリエで彼らの記憶を表現してもらいたいと考えている。これらの語りを記録することで、主観的な歴史的資料を提供し、個人的な意義と水の生命を新しい方法で浮き彫りにする。最後には、水をテーマにしたレクチャー・パフォーマンスとワークショップを開催する。

――――――

イ・ガセイ(易 雅静) Yi Yajing
中国出身・在住
ジャンル|インスタレーション、平面、映像
滞在期間|2024年7月27日(土)~8月19日(月)/24日間
Website

<プロフィール>
1990年中国広西生まれ。2018年多摩美術大学大学院修士課程環境デザイン学科修了。インスタレーション、平面、映像を中心に作品を展開し、これまで数々の展示を開催している。主な展覧会として、2019年「SICF20」(東京Spiral)、2019年個展「内なる風景 -無を満たす-」(東京弘重ギャラリー)、2021年個展「内なる風景」(中国寧波明写館meisyakan)、2023年個展「一片の荒野を無駄に幻想する」(中国北京太和芸術空間)、2024年個展「微かな痕跡」(横浜BankART KAIKO)。

<滞在制作プラン>
透明ホース、塩ビ板、キャンバスなどの素材を用いて、無機物しか存在しない花園の風景を営んでみた。ここでは、動物の攻撃性や植物の成長性、生物の鮮やかさが見られない。しかしこれらの素材は、生命の他の形として継続しているかもしれない。私はこの生命力を作品に反映させたい。新潟の公園や道路景観、住宅地の花園などを調査・記録し、その中に潜んでいる自然の断片情報を抽出して作品に取り入れる。新潟における人工物と都市景観、自然の隠れた関係を探りたい。


■ 招聘プログラム2024秋季

マリーナ・グムジ&グレゴル・ボジッチ Marina Gumzi & Gregor Bozic
スロベニア共和国出身・在住
ジャンル|映画、現代アート、リサーチ
滞在期間|2024年9月23日(月祝)~11月30日(土)/69日間
Website

<プロフィール>
マリーナとグレゴルは、2000年代初めに映画演劇アカデミーの学生だった頃からコラボレーションを続けている。彼らの映画では、自然と超自然のあいまいな境界をたびたび探求し、記憶、夢、想像力の領域を掘り下げている。2023年の「なら国際映画祭」で審査員賞を受賞したデビュー作『栗の森のものがたり(原題:STORIES FROM THE CHESTNUT WOODS)』が、日本全国で配給、上映された。
マリーナ・グムジ:リュブリャナ(スロベニア)、ベルリン(ドイツ)、パリ(フランス)でドラマトゥルギーと映画製作を学ぶ。リュブリャナを拠点とするリサーチ&映画制作スタジオ「NOSOROGI」の代表を務めており、プロデューサーと脚本家の役割を行き来している。手がけた作品は、世界中の著名な国際映画祭やアートスペースで上映されている。
グレゴル・ボジッチ:リュブリャナ(スロベニア)、ベルリン(ドイツ)、フランス国立現代美術学校ル・フレノワで映画監督を学ぶ。監督や撮影監督を務めた作品は、カンヌ、トロント、ロカルノ、ロッテルダム、マルセイユなどの国際映画祭で入選、受賞している。映画の仕事以外では、地中海の果樹の研究に情熱を注いでいる。

<滞在制作プラン>
新潟での滞在中は、日本を舞台にした新作長編映画の脚本をさらに練り上げることに集中する。私たちの映画制作のアプローチは、本質的にリサーチに基づいており、フィクションと現実の境界を意図的に曖昧にしている。フィールド・リサーチは、それ自体がすでに映画の一部であり、実在する場所を撮影し、探検で出会った人々がしばしば映画に登場する。
この新しいプロジェクトでは、人々が不思議の対象である果物に抱く感情的なつながりを探求している。私たちは、このつながりが人間の想像力と深く結びついていると信じている。そのため、世界中のさまざまな場所、さまざまな時点のさまざまな人々をつなぐ、いくつかのファンタジックな要素を中心に物語を組み立てる予定だ。
この機会を利用して、日本文化における果物の特に象徴的な性質を探る。現地調査では、新潟県やその他の地域の伝統的・現代的な農業や農法に焦点を当て、その土地の特殊性を学び、農家や職人と交流する。これは脚本の信頼性を高め、架空の登場人物の生活を豊かにするユニークな体験を提供するのに役立つでしょう。
新潟での滞在は、自宅での日常生活から解放され、プロジェクトに集中し、創造力と想像力をかき立てる絶え間ない機会となることでしょう。

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宇野 湧 Yu UNO
大阪府出身・京都府在住
ジャンル|美術
滞在期間|2024年10月1日(火)~11月30日(土)/61日間
Instagram

<プロフィール>
陶磁土素材の割れや欠けといったわれもの特有の脆さを肯定的に捉えた作品の制作と、その保存方法に着目し作品発表を行っています。あえて破損や経年変化の起こりやすい素材を用いつつ、同時に長期的な視点も持ち合わせ、作品をできるだけ長く保存するための修復作業も行います。
陶磁土素材のわれものと人間との関わり方を再考するきっかけとなる作品を発表することで、ものの存在やものへの触れかた、その遺し方について新たな視座を設け、芸術、歴史、民俗、地理的な歴史に対する提案を行います。

<滞在制作プラン>
阿賀野の庵地焼きにみられる五頭山地の恵みを受けた花崗岩地質や、佐渡島の金鉱山地質から派生した無名異焼き、両地をつなぐ阿賀野川や新潟平野の潟など4つの地を、窯業や工業の視座を以て歴史的背景を踏まえながら調査します。各調査後、可能な箇所で粘土を採取し、作陶し焼成を行います。その後、リサーチ結果と成果物をゆいぽーとで一般公開いたします。市民の方々にご覧いただき、当地の魅力を再発見しつつ、調査地の歴史を後世の人々にも伝えられるように作品の保存を遂行します。
LINE@ID:iiq2166d
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